心変わりは悪いことか?

最後まで一貫して何かをやり抜く事や恋愛や人間関係を永遠に保つこと。そのような目標の達成や終わりのない人間関係が築けたならば、どれほど幸せなことでしょう。実際、私達の人生では、目標に到達できなくて途中で諦めや挫折を経験したり、人間関係や恋愛が上手く行かず、ピリオドを打つ経験の方が、はるかに多いはずです。その度に心が折れ、喪失感や悲しい別れを経験します。とてもつらい時期を過ごしますが、私達は終わりや別れを決意して、また新たな目標や出会いに向かってリスタートします。何ともならぬ事情や自分の意に反した理由で終えたり別れる場合もありますが、多くは自分自身の興味や愛情が薄れて終えます。人はやめたい、終えたいと言う気持ちが、心に芽生えると、それに伴い、あれこれ悩みますが、根底に芽生えた気持ちは変わらず、結局のところ終止符を打つ方に向かう事が多いようです。思いとどまって継続する方が、はるかに少ないように思えます。さて、このような心変わりは悪いことでしょうか?私の受ける相談の中にも心変わりへの罪悪感で、別れや終わりを決めかねている内容のものが多くあります。私は何かを終える決意の末、次に向かう事は決して悪い事ではなく、むしろ人生の転機や変化に繋がる大切な決意だと思っています。心変わりや心移りを一貫性や一途ではなく、飽き性や忍耐、愛が無いように捉え、悪く思うような社会通念があります。自身の心にも、そのような考えがあります。だから葛藤があるわけです。しかしながら、私が思うに、時間の長短に関わらず、興味を持てず、飽きてしまう事や未来を感じないような人間関係ならば、決別をしなければ次に向かう事も出来ません。他の人が何と言おうが自分自身の素直な気持ちを優先すべきです。習い事や趣味、仕事等を終える事、友人や恋人との別れもそうです。あなたの未来のために、今迄の何かを終える事で、新たな興味が芽生え、新たな人間関係も始まります。決意の末の心変わりならば、それは決して悪い事ではありません。合わないものは無理。我慢をしない。強い信念を持ち、ポジティブな考え方で次に進む事こそ、あなたが人生の転機に向う姿なのです。