心を惹かれる絵画の鑑賞法

絵画の鑑賞をしていると、すごく心を惹かれる作品に出合うことがあります。そのような時、あなたは心の琴線に触れて、大きく感情が動いています。自分の感情を理解するために、より深く鑑賞をしましょう。その方法を具体的に紹介します。まず、その作品から作者の意図的なメッセージが感じられるのであれば、そこを考察しましょう。特に意図的なものが感じられず、作者の感情により描かれているアートであれば、そこを考察しましょう。次に構図を観ます。例えば遠景、近景のように、どのような画角(目線)で切り取られて描かれているかを考察しましょう。主観や客観またはインスピレーション等の感情が感じられるはずです。次に多くの種類の対比を観ます。例えば構成比、配色比、コントラスト比等を見つけて考察しましょう。他にもタッチや濃淡、アクセント、リズム、バランス等、絵画の構成要素を一つ一つを考察し作者の感情を推測しましょう。そのように観ていれば、既にあなたの感情が作品とオーバーラップしています。あなたなりの考察です。それでいいのです。鑑賞法に正誤はありません。人それぞれの観方で良いのです。その解釈を通じて、あなた自身の心を察する機会となります。実は私の行うアートセラピーや描画による深層心理解釈も人が描画から受ける感情に重点を置いています。人には共有イメージがあります。それは統計的に分類が出来ます。それを基に考察や解釈をしています。当方からの課題を直感的なイメージで描いて頂き、多くの統計的なデータを基に、あなたの深層心理を察しています。それ以外の個人が持つ特有なイメージや感情については経験から生じていますのでコミュニケーションを重ねて別途に解釈をしています。さあ、同じように。あなたも絵画鑑賞の機会を通じて自分自身の感情とオーバーラップして考察してみましょう。心を惹かれる絵画に出合ったならば、自分の感情を察して向き合う機会です。絵画はそのメディアなのです。