固執、執着、こだわりを制御する。

誰でも物事や考え方等に固執や執着、こだわりを持つところがあります。私に寄せられる相談の中には、この三つが根本原因となって関わっている場合が多くあります。簡単に説明すれば、固執は自分の考えの主張で、人の意見に耳をかさないこと。執着は一つのことに心をとらわれ、他に気持ちが行かないこと。こだわりは気にしなくて良いことまで、必要以上に気を配ることです。これらの考えや感情から生じた人間関係等のほころびで、悩んでおられる方が多いのです。それを無くせば、悩みが無くなるという事ではなく、これらは、なかなか変えられない、自身の性格から生じている部分ですから、状態に応じて、絶えず客観的な理解をして、過ぎた部分を制御することです。特に人と関わるトラブルの要因になっている場合、それをどのように対処するのか、どのように解決するのか、それを考える事、その論理こそが、私の行う論理療法のベースです。固執、執着、こだわりも悪いことばかりではなく、職人気質のように仕事や制作等の精細な部分で活かすことや特に人との関わりにおいては、優しい気配りとして使いましょう。自分の性格を良い方向で活かすことが大切です。人間関係等でデメリットになりそうな性格上の過ぎた部分は、絶えずチエックをして制御して行きましょう。